子どもが学校に行けない日は、私が仕事に行けなくなる日

不登校の親が知っておくべきこと

「学校に行きたくない…」

朝、子どもがなかなか起きてこない。
玄関の前で靴を履いたまま固まって動けない。

「どうしたの?」と聞いても、
うつむいたまま、小さく言葉を濁す。

理由を聞いても
「わからない」「行きたくない」
と繰り返すばかり。

…どうすればいいのかわからない。

これは、カウンセリングでも非常によく聞く
“不登校の親の気持ち”です。

そして、その迷いや不安の裏側には、
親としての深い愛情が必ずあります。

けれど多くの親御さんが、
こんなふうに自分を責めてしまいます。

「甘えさせていいの?」
「何もしないままで本当に大丈夫なの?」
「将来が心配で、夜眠れない…」

その焦りは、とても自然な感情です。

ですが、
不登校や“学校に行きたくない”という気持ちは、
決して「わがまま」「怠け」ではありません。

思春期の子どもがもっとも言葉にできない、
見えづらいSOSなのです。

「行きたくない」の裏には、
“言語化できない疲れ”がある

思春期の子どもは、自分の状態をうまく説明できません。

・友人関係の小さな違和感
・教室の空気が合わない
・先生との相性
・テストや部活のプレッシャー
・人の視線がやけに気になる
・理由のわからない緊張や疲労

これらは“大人なら言語化できる負荷”ですが、
子どもにとっては
ただ一つの感覚にまとまります。

「つらい」
「しんどい」
「行きたくない」

あなたに伝わる言葉にまで整理する力が、
まだ育っていないからです。

そしてもうひとつ忘れてはいけないのは、
思春期は“人疲れ”にとても弱いということ。

これは今回の新刊でも重視している、
非常に大切なポイントです。

実際に相談に来たAくん(中学2年生)も
そうでした。

きっかけは、クラス替え。
新しい友達の輪に入れなかったという、
ほんの些細なこと。

でも彼にとってその教室は、
“毎日そこにいるだけで消耗してしまう空間”
になってしまったのです。

Aくんはこう話してくれました。

「誰かと会うだけで、
体力がゼロになる感じがする」

これはまさに典型的な“人疲れ”です。

しかし彼がこの言葉にたどりつくまで、
3か月もかかりました。

理由を説明できないから親に言えない。
言えないからますます苦しくなる。

「学校に行きたくない」

と口にできた時点で、
子どもの心はすでに相当疲れています。

親が“してはいけないこと”よりも、
先にまず“できること”がある

不登校の親の気持ちは、とても複雑です。

・どうサポートすればいいかわからない
・自分の責任だと思ってしまう
・仕事に行けず家計に影響が出る
・家庭全体のリズムが乱れる
・将来への不安で押しつぶされそうになる

そんな思いを抱えたまま、
ひとりで頑張り続けることはできません。

だからこそ、まず知ってほしいことがあります。

子どもは“親が困っていること”を
誰より敏感に感じ取る。

実際、新刊でも紹介しているケースの多くで、

「学校に行かないと、
お母さんが仕事に行けない」

と子どもが思い込み、
ますます身動きが取れなくなる状況が
見られました。

つまり…

不登校は、
親を困らせたいから起きているわけではない。

むしろ
『迷惑をかけたくないから動けない』
そんな子どもも多くいるのです。

だからこそ、最初にできることはひとつ。

子どもの目線に戻り、寄り添って話を聴くこと。

アドバイスは必要ありません。
正解を示す必要もありません。

「あなたの気持ちを知りたい」と伝えるだけで、
子どもは少しずつ心の扉を開いていきます。

“安心の土台”ができると、
子どもはゆっくり動き出す

新刊で紹介している家庭では、
お母さんが仕事に行けない日が続いていました。

そこで提案したのは、
とてもシンプルな方法です。

「お母さんが仕事の間、お家を守っててね」

来客対応も不要。
鍵を閉めて、安全に過ごすだけの約束。

それだけで子どもの表情が少し柔らかくなり、
お母さんは少しずつ
仕事に戻れるようになりました。

子どもが必要としているのは、

“解決策”よりも“安心の土台”

安心が満たされると、
子どもは少しずつ自分の気持ちを語り始め、
やがて再び学校へ向かう力を取り戻します。

焦らなくて大丈夫。
安心が整えば、心は自然に動き出します。

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